バリ島へのいざない vol.4 「パンチャ・コーシャと真我 」
こんにちは。師岡絵美里です。
来年のバリ島ではフィジカルなヨーガだけではなく、
みなさんの人生に役立つヨーガ哲学もレクチャーします。
前回のリトリートでは「カルマとダルマ」ということをテーマにお話しました。
次回の来年3月は「パンチャコーシャ(身体五層説)」です。
ヨーガ哲学の基礎となるヴェーダにおいては、 生命は「意識」から知性や感情・心が初めに生み出され、末端である肉体が最後に創りだされるものと考え られています。また、その生命の構造を「人体五層論」で説明しています。(「タイッティリーヤ・ウパニ シャッド」)それを『パンチャ・コーシャ』 と言います。
『パンチャ・コーシャ』について日本語で読める書籍では、写真の「魂の科学」などです。秀逸な本です。
でもね・・・・
下の写真。
この図だけで“なるほどね〜〜”とわかる人は、もうそうとう瞑想なり意識の内面への旅が進んでいる人ですよね・・
ヨーガが好きでなおかつ読書が好きな人なら、中の文は読めるとはおもいますが、内容がわかるところまで行くのは、かなり遠いのではないかしら。。。
ましてや読み慣れてない方には、ちんぷんかんぷんだとも思います。
そしてこの本、すっごい分厚いです。
アグレッシヴなあなたは、もうすぐにでもAmazonで買おうとしてるかもしれないですが(笑)、もちろん手元に置くのも悪くないですが、本棚の肥やしにならないようにご注意ください。
おすすめは。
一回レクチャーを聞くとかなり読みやすくなると思います!!
そういった意味でも、独学だけではなく講義の場に身を置いていただくとヨーガの学びが進むと思います。
さてパンチャコーシャの内容について。
よかったら前回の記事も読んでみてください。その続きのお話です。
人というものは、その本質である「真我(プルシャ、アートマン)」を包み込む「5つの鞘」によって成り立っている と説かれています。
「5つの鞘」は、3つの階層(3つの身体)に分けられます。
①原因の身体=原因身/コーザル体
パンチャコーシャだと歓喜鞘(アーナンダマヤコーシャ)
②微細な身体=微細身/アストラル体
パンチャコーシャだと理知鞘(ギャナマヤコーシャ)と意思鞘(マノマヤコーシャ)
③粗大な身体=粗大身/肉体
パンチャコーシャだと食物鞘(アンナマヤコーシャ)と生気鞘(プラーナマヤコーシャ)
とまあ、言葉だけでこう言われてもやっぱりよくわからないですよね。
だからなに??という感じだと思います(笑)
日常的なところでぜひ知ってもらいたいのは、
意識のそれぞれの層、それぞれの段階においての健康・幸福がある、ということです。
現代の社会での価値観は、表面や物質的側面での「満足」が重要視されがちです。パンチャコーシャの説で言うと、粗大身の領域の健康と幸福がもっとも一般的に「手に入れたいもの」。
でも、私たちが本当に幸福を感じられるのは、なにか物質的な要求が叶った時ではなく、自己存在そのものが肯定される時、です。
ヨーガにおいては、ある特定の部分(期間・領域)だけを満たすものはいつか変化して消滅するものと捉え、恒久的な本来の自己(完全性)を思い出しそこに帰還することを大切にします。
私たちが本当に本当に自分自身の完全さに気づくというのが完全な健康です。その時、現段階で不完全に感じる事柄も、一様に寛大な意識の中にとけ、欠点・欠落・損傷・破損・不均衡だと思っていたものたちが起こす騒音と葛藤が消滅します。
私たちは本来みな完全なんですね。
ちょっと難しくなる感じるかもしれないですが、次回のバリ島でのリトリートではそういった理論を、なるべくわかりやすく、なるべく実践できることを話しているきますね。
すごい余談。
今年の6月にダンスの舞台をしたんですが、その時に大塚靖世ちゃんの演目で「十六歳」というナンバーを共同制作しました。
メインで踊るのは靖世ちゃんなんですが、私も演出の一部としてステージにいました。
十六歳の妹の何歳か上の姉、という設定で。
妹はまず外見のよさや何を着るか、そして自分が人からどう観られているかなどを気にするかわいい女子の設定です。(でも最後の方でだんだん「女」になってく設定。)
私はいつも本を読んでいるタイプの姉役で、
時々、自己顕示欲満載な妹に声をかけられては読書を中断させられる、という位置づけでした。
でね、この時ステージ上で読んでた本、
冒頭に載せた「魂の科学」です(笑)
ふふふ。本当に読んでました(爆)。
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